わたしは金遣いが荒いほうだと思っていたが、案外そうでもないということを最近知る。なぜならなんやかんやでクレカの信用を失ってないからだ。わたしは収入が月7万なのでクレカの上限は10万くらいだが、まあまあ月々ひいひい言いながら決済している。わたしは買いたいものはたくさんあるが、いかに買わずして生きているということをこの記事で知っていただけたらと思う。
【結局買わなかったもの 一覧】
・椎名林檎論 乱調の音楽
これは丸善に行って直接パラパラとめくって拝見したのだが、確かに、作曲ができないわたしにでもわかるように論じられていた。しかし椎名林檎のライトファンであるわたしは椎名林檎に3000円払う気がしなくて買わなかった。椎名林檎が、依存症のPVで車を焼いたときに抗議があって急遽歌詞を変更した、というのはキャンペーンの一種であることをとあるツイキャスの配信で言及されていたので、読まなくていいかーと思い買わなかった。
・〈ツイッター〉にとって美とはなにか SNS以後に「書く」ということ(大谷能生)
これも丸善に行って直接パラパラとめくって拝見したのだが、アカデミック(古典哲学的)な手法で、昔言葉でSNSについて論じられていたのだが、わたしはユングやフロイトでさえも読めない。読んだと言ってもせいぜい河合隼雄までだ。デカルトとか読まないのでこれも読めないというわけだった。
これも丸善に行って直接パラパラとめくって拝見したのだが、そもそも、真珠子さん経由で櫻田宗久を知ったのだが、真珠子さんがそもそもこれから歌舞伎的解釈タロットカードを販売するらしくて、その監修に携わったらしいことを言っていたが、とにかく、学術書的なものかと思って見たらがっつりエッセイだったんで(そんなことある?)、なんか、この本がサブカル的価値があるとしたら、新宿二丁目界隈を年表化しているところにあるのだと思うけど、実際、結構自分でも勉強不足だと思うけど、新宿二丁目に興味がないので、あと、櫻田宗久がモデルだった時の暴露話がもしあるのなら聴きたくないと思って買うのをやめた。
・鬱の本
大槻ケンヂや後述の「上篠翔」が寄稿していると聞いて、買おうかどうか迷ったけど、文庫にしては2000円するのは高いし、あと大槻ケンヂや上篠翔が書いたとしても、他の何十人もいる執筆者がノイズだなと思って買うのをやめた。
・今夜、笑いの数を数えましょう
2017年とかに芽むしりさんのツイッターをヲチしていて、そこで「これを読むと良い」と言っていたけど、前置きが「お笑いを目指したいならこれを読めば芯を食ったネタが書ける」みたいなことを言っていたけど、当時はお笑い芸人になりたいとか、テレビマンになりたいという野望がうっすらあって、でも就活になるとどこからアプローチしたらいいか全然わかんなくて、それでもKBC映像とかは受けて、多分「障害者なんです」って言ったから落ちたけど、なんか就活を経て意識が淘汰されてこの本を買うに至らなかった。街録チャンネルのトークライブに行った時、三谷三四郎が「テレビマンなんて(摩耗されていくことを覚悟していれば)誰でもなれますよ」と言っていたのだが、精神障碍者なので、「本当に縁がないな~ちくしょー」と思った。
・統合失調症の一族 遺伝か、環境か
めりぴょん曰く「固有名詞のカタカナが多い」ので買わなくてよかったと思う。わたしは桜庭一樹の「ブルースカイ」ですらそういう理由で読めない。あと、私の中である程度統合失調症についての見識が高まっているので、これは逆にノイズになるかなと思って読んでない。これと同じようなバズり方で興味を持って買った「なりすまし(スザンナ・キャハラン)」は面白かったし、ためになった。
・TRY48
「え、これ私読まなきゃいけないの?」と思ったけど、今でも読むかどうか悩んでいるけど、読んだ方がいいんですかね。寺山修司二次創作作品なのだろうが、寺山で二次創作するのであれば、という流れを汲んで今は猫も杓子も劇団をやりたがるんですかね。なんか絵恋ちゃんの事務所も総がかりで演目打ってるし、大森靖子なんかお前がオリジナルと思ってるんだろうけど、がっつり寺山修司の6番煎じだからなと思う。椿宝座。寺山修司を二次創作したような人生をわたしは送ってるんですけど、それだけでいいよな?と思う。これ読まなくてもいいですよね。
・オラクルカード 日本の神託カード
わたしはタロットカードは6種類持ってるけど、オラクルカードも充実させないと占い師になれないよね~と思ってこれをお気に入り登録したが、わたしにサイキックアタックしたのつちえこ(葉野ちひろ)が持ってたし、あんなセンスなしと同じところに居たくないと思って買わなかった。
・サイキックタロットオラクルカード
オラクルカードをアマゾンで調べたらこんなのしか出てこないが、これは絵柄が何度見てもあんまり好きじゃなくて買わなかった。
・漫画 愛しのアイリーン
映画が最高なので、漫画も揃えたかったけど、漫画はアイリーンが誇張してブサイクだったし、いつも入荷待ちなので買わない。
・真珠子 歌舞伎タロットカード
5500円。買わなきゃいけないと思っていたけど、タロットカードや占いがわたしの中でオワコン化してきたのと、あとは歌舞伎について今更勉強したくもないと思ったのと、筆ペンで書いた絵柄が私好みでないので買うのを断念した。買えばプレミアつくんだろうが。
【番外編① 買ってよかったもの】
・聖少女
古本屋でお値打ち品として挙がったのを買った。本当にいい体験をした。
・さがるまーた vol.1
3300円したけど、めちゃくちゃ安すぎる。ふろくも愛があった。
・君が手にするはずだった黄金について
作者がこの本で2000円取るのをためらうようなきらいがあったような気がする。インタビューを見てなんとなく思った。しかし、5作中まだ2作しか読めてないが、めちゃくちゃお値打ち品。
・ブブカ 2023/10号
坂本慎太郎インタビューしか読んでないが、買ってよかった。
・BRUTUS 2023/6/1号
鉱物図鑑号。オパールの瑪瑙。
・モリマサ公 詩集
2023年に出会った巨星。港区女子かと思いきや、つくば系ハードマザー。筑波大学って自殺者が日本一多い大学らしい。出会ったうえで、いつも面白い。どのページも面白い。
・チェキプリンター
本当は9000円のチェキ機を買いたかったが、13000円する間違いのないアートを買ってしまった。しかしチェキフィルムが高い。20枚3000円。
・蛍日和(小谷野敦)
わたしのツインレイは予測変換で「小谷野敦は小説が下手くそ」と言っていたが、確かに長く伸ばそうとしてないというかできてない。でも枯山水のような味わいがある。
【番外編② 買って失敗したもの】
・ぼくらのSEX(橋本治)
ジャケ買いしたけど、橋本治は「恋愛論」を読んだら、あとは読まなくていいと思う。今更セックス論なんて。わたしは処女じゃないのに。
煙草を43本つけた溶液を飲むと死ねる、とか言ってたけど、それも全部フェイクなんでしょ?
・エモーショナルきりん大全
ツイッターは面白いけど、この短歌集は内容がなさすぎる。
・ボイジャータロット
悪いことを言わなさすぎる。タロットは嫌なことを絶妙な温度で言うから面白いのに。
・クロウカード
二種類買ってしまったけど、一種類は実用的(実際にタロットができる)なのと、もう一つはディスプレイ用。このディスプレイ用がタロット全然できるような代物じゃなくて、買わなけりゃよかったと思った。
【番外編③ いつか買いたいもの】
・王小波
・残雪