文字狂い

オタクにもサブカルにもなににもなれずに死ぬ

ベネデッタを観る

ベネデッタを観た。

第一の感想として「さっさとベネデッタを殺せ」と思った。だけど死ななかった。

神に選ばれてない側の人間がこの世の中でほとんどだと思うが、そういう人は神に選ばれている人の心理が読めているんだろうか。わかったとしても、神に選ばれてない以上は、ベネデッタを処理する際ベネデッタが死ぬまで決断を保留するだろう。

私は神に選ばれている側の人間なんで、ベネデッタを殺せと思う。私と同じ立場なのは教皇大使ってところだろう。しかし教皇大使は、おれは地獄に落ちるみたいだと言って死んだので、要するに正義感を邁進していると弱者・地獄の気持ちを忘れてしまうんだろうから、地獄に左遷されるんだろうな、と思った。私は地獄に落ちるか?落ちたとしても、ベネデッタ死ねと思う。

奇行と呼ぶしかないベネデッタの聖癖は、たとえば夢にキリストが出てきたり、夢の中でキリストの傷に触れたら自分の手の甲に傷が現れると言った類があるが、そういうおぞましい中で、ベネデッタが後輩の修道女とセックスしてたらそういう描写がなくなったので、やはりオナニーだとかセックスとかはやるべきなんだなと思った。スピリチュアルに対抗できる手段。それはオナニーないしはセックスだ。

ベネデッタと言えば百合だが、お嬢さんという映画でも百合だった。私はお嬢さんのセックスシーンのほうがドキドキして高まった。ベネデッタと言ったら、なんか申し訳ないけど女優がビッチ顔だったので、だからこそ喘ぎ声もわざとらしくなくできるのだろうが、なんていうか、セックスシーンは東洋のほうが好きだな……と思った。インティマシー・コーディネーターの存在を裏付けたシーンだった。

ベネデッタは神に選ばれているという点において「統合失調症作品」と言える。他にはイマジナリーフレンドの映画「ダニエル」や、車とセックスする「チタン」などが挙げられる。