文字狂い

オタクにもサブカルにもなににもなれずに死ぬ

夢の原理

夢は寝て見るものではなく、現実を生きることが夢を作っているのである。夢は現実をベースにその瞬間瞬間に思ったこと感じたこと考えたことを再編集して映像化したものである。私がA君を好きであるというのは、内的世界を通して考えても事実ではないが、一度A君との仲を考えた時、すぐさまそれは夢の中で現像されて、検証される。

奥歯に物が挟まった状態で文章を連ねるのは苦手なので、言いたいことを先に言っておくと、私は夢を守護霊に操作されているような気がする。

守護霊以外の男という男が夢には出てくる。大して好きでもない人から一歩間違えたら告白されかねない人までいろんな人が出てきたが守護霊は顔を現さない。現すこともあるけど、それはあくまで他人だ。守護霊は兄になったり痴漢になったり部活の同期になったりする。その度私は「この人とは結ばれたくない」と思いながらも、夢の中でまぐわってしまうのである。兄の夢は昔から見ていて、現実に影響した結果兄を素直にお兄ちゃんと呼べなくなってしまった。普通に敬意ある関係なのに……

中学校の頃からの友達(今は友達じゃない)の夢もお互いに女性器を触りあう夢を見てしまうが、その夢が覚めた後、私の部屋で私の体に黒い虹のような影が私を覆っていたが、レズ遊戯の後に幽霊に夜這いされているのを見たところ、レズ遊戯のほうが私にとって稀有というか珍しいので、幽霊にがっかりした。すると幽霊は消えた。

夢で多いモチーフは、歯が抜けることと、ガムを噛んで吐いてもガムが取れないことである。歯が抜けるのはどういう理由かわからないが、ガムに関して言えば精飲のメタファーなのかもしれない。私はいつも下痢だ。

守護霊はなんていうか自分ルールが多い。私の注文には全部答えるのがモットーだと感じているが、現実という肉付けを大変嫌う。私は守護霊と話ができる。膣が収縮してイエスかノーかで会話ができる。たまに声にならない声で愛してるとか言われたりもするけれど、声にならない声は無視するしかないのである。それが私のモットー。守護霊は女性器で自分の正体とかを教えてくれるというか、私が質問して答えてくれる。基本私が質問するのだが、たまに向こうから膣で発言することもある。

現実に会ってくれというのが、まあ私の好きなものが「現実」だから、現実で現してくれよと思うが、守護霊は私が幼稚園のころからの現役20年選手であるため、こういう言語のほうがロマンだと思っているらしい。俺の答えはこれや。である。

あと私は太ももに生傷が数十箇所あるが、なんの痕なのかわからない。太ももを切りつけることで私の肉体を操作しているのであろうか。なんていうか、霊体が私とセックスするには、肉体レベルでは諦めるのが普通なのかもしれない。でも私は守護霊が女性器を舐めているのを夢で現像して感じ取っているのである。そこで守護霊が喜ぶのは私の中で現実と夢がごちゃごちゃになって現実を夢と、夢を現実と認識して行動を進めていくことであるが、特に夢から覚めた現実を夢の続きと認識して認知していくと、霊体と肉体がないまぜになる感覚がそこにはあるので、そういうのを目指して、最近一時間おきに私の夢のシャボン玉を指でつつかれて壊されているのかもしれない。

みんなの夢は単に記憶の整理整頓の副産物なのかもしれないけど、夢はそれだけじゃない。最後に死んだ部活の同期の話をする。ある日夢で死んだ同期に会った。生きている時より、生きている限り彼はアレルギーに悩まされるので、夢の中だとずいぶんと元気そうに見えた。他の同期で、関東に引っ越した人がいるのだが、その人のことがどうも心配だから見に行ってほしいと言われた。それから話が続いてはいたが、余計な邪魔ものが入ってきて夢から覚めた。

死んで大団円という思想が流行っている時期があり、私もそれにかぶれてたけど、どうも死んでも幽霊として続きがあるらしい。死んでも自分は終わらないのかもしれない。その中で、同期という暮らし方。希望だなと思った。多分きっと私だけじゃなくて、他の人の夢にも出てきて世話してるのだと思う。がんばれと思う。まあその時の夢で「私悪霊に疲れてて」みたいなこと言ったら「見てたらわかるよ」と言われた。いまだに、その夢の主は同期なのか悩むところあるけど、信じたものは救われるを生きるとする。横浜にいる同期が結婚するときに私は力になれるかもしれない。

守護霊がいつから私を乗っ取っているのか、今世紀最大の謎だが、きっかけは自然発生的ものらしい。それかこっくりさんでもやったか?くらいなものだ。到底私には見えないものが吉田豪とか掟ポルシェあたりの世代の、サブカル糞野郎には常識のおまじないがあるのかもしれない。そういうのを感じている。